例年の医療キャンプは眼科だけでしたが、2005年は、合わせて、「鎌状赤血球貧血」の検査も行いました。 広辞苑によると、赤血球が鎌の刃状を呈する先天性貧血症の一種。遺伝的な血色素異常によるもので、溶血が起こりやすく、脾腫、黄疸を伴い、黒色人種に多い。
日本ではなじみの無いこの病気は、キャンプに来た先生の話によりますと彼らが巡回する範囲では陰性・陽性の違いこそあれ、約3割の人達がかかっているとのこと。また、国際的な病気ではなく、限られた地域、それも第三世界に多く見られるためなのか、治療方法が見つかっておらず、不治の病として苦しんいる人が多いそうです。 このたびは70人が検査を受け17人が疑わしいとの見解から、後日ナグプール大学病院で本格的な検査を受けることになりました。 眼科にしろこちらの科にしろ、大学病院の好意により、パンニャ・メッタ・サンガで出した診察証を持参することにより、優先的に治療をしてもらえることになっています。
|
2005年12月31日(土)
No.163
|
|