ポーニの人達が長年待ちわびていたパンニャ・メッタ図書館が、2月8日に落成しました。2階建ての図書館、近辺のどこにも無いような立派な建造物です。
図書館の始まりは10数年前、市内にあった民家の2階を借り、一般図書館の役割以外に、購読できない人達のために新聞や雑誌をおき、家庭に学習環境が無い人のために教材を用意し24時間開放していました。また必要な学年には補習授業を行ってきました。第2段階としてPM協会所有の建物になったのですが、老朽化に加え数年続いた大雨のために建物は倒壊寸前となりました。
この危機を目の当たりにされた天台宗「一隅を照らす運動総本部」の方が、何とかならないかと考え、更地にする金額を含め、図書館新築用にと1,200万円寄付して下さいました。この支援が無ければ建物は壊れ、図書館活動は途絶えてしまっていました。緊急事態を考慮し支援下さった「一隅を照らす運動総本部」には感謝の言葉もありません。言葉を有しないのは我々協会関係者だけではありません。毎日図書館を利用している100人以上の閲覧者、教室を使用し、補習授業を受けている学生等も感謝しています。
この先、図書館の良し悪しを左右するのは、利用する人達の行為いかんによります。図書館を通じて、多くの人達が情報や知識を得ることが可能になりました。しかしその情報や知識を智恵に変えてほしいと願っています。知識を智恵に変えるためには慈悲が不可欠です。慈悲のない情報・知識は大いにして使用方法を間違え、私利私欲になってしまいます。己を忘れてでも、山川草木すべての幸せを考える、これが慈悲です。パンニャ・メッタ図書館を利用する人たちが得た情報・知識を慈悲によって智恵に変え、日々を送ってくれる事がパンニャ・メッタ図書館の願いです。
サンガラトナ・マナケ
写真:PM図書館のテープカットをする「一隅を照らす運動総本部」秋吉文隆本部長およびシャサンラシュミ大僧正